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住宅診断（ホームインスペクション）について
不具合の実例集
A 外回りの状態
- 木造のベランダの塩ビ製防水シートが、経年劣化により破壊されていました。雨ざらしとなった木部の腐食も相当進んでいます。踏み抜きかねない、危険な状態です。
- 基礎に幅3mmのヒビがありました。裏側にまで貫通しています。
- 外壁の帯板周辺のシーリングが傷んでおり、壁との間に隙間がありました。これでは壁の中に雨が入り込んでしまいます。実際に、室内には壁や天井にひどい水漏の痕がありました。
- 外壁のパネルの間が開いてしまっています。一部のパネルは浮き上がっており、外れかかった状態です。
- 外付け階段下のサビ汁です。階段の中に雨が侵入して、鉄が錆びています。
- マンションの外壁の塗膜がはがれています。前日は大雨でしたが、水が中に入り込んで、ふくらんでいました。室内では、壁に水濡れの痕があり、柱にも蟻害がありました。
- ベランダの立ち上がりと外壁の間に隙間がありました。修理の跡があるのは、水漏があったということなのかもしれません。
- ベランダの排水口がゴミや土で詰まっています。これでは雨水を排水できません。ベランダの中に水が浸入する原因となります。
- ブロック塀のブロックが、横に３枚続けて割れていました。手前は駐車スペースですので、トラックかなにかがぶつかったのでしょうか。
- エアコンの配管カバーが外れかかっています。すきまから雨水やムシ、ホコリが侵入してしまいます。
- 打ちっ放しコンクリートの基礎で、座金の穴が埋戻しされていません。鉄は錆びると膨張しますので、基礎にヒビが入るおそれがあります。また通風口の格子が釘打ちされておらず、外れかかっています。
- 外壁になにかの釘穴が複数残されていました。ここから壁内に雨が入り込みます。
- 外壁サイディングに、チョーキング（白亜化）が見られます。経年による塗装劣化の兆候で、撥水性が低下しています。塗り直しの時期が来ています。
- 外階段下の水漏です。立ち上がり下のヒビから、雨漏りしています。階段を支える鉄骨部分にも水がまわっており、茶色いさび汁が出ています。
- 雨樋が細すぎるため、大雨の時などは、屋根からの雨を受け切れません。雨が基礎を濡らして、腐食する怖れがあります。竪樋の集水器も外れかかっています。
- ベランダの笠木が外下がりの勾配になっておらず、せり出してもいないため、雨が腰壁の内側を伝わっています。床には排水溝もないため、常に水気があり、コケも生えています。
- バルコニーの排水用の樋が外れています。雨がバルコニー内部に入り込み、木部やモルタルの腐食が進んでいます。バルコニーが落ちる可能性があり、危険な状態です。
- セメント瓦に苔が生えています。経年劣化により撥水性が失われたことにより、水分が残りやすくなったことが原因です。
- サイディングの塗膜が劣化し、釘がむき出しになっています。釘穴から壁内に雨が浸入するおそれがあります。
- ガス管の貫通部ですが、シーリングが経年劣化で収縮したため、壁との間に隙間ができています。雨水が壁内に浸入する可能性高いです。防水キャップを使用されることをお勧めします。
- バルコニー手すりの防サビ剤の塗り残し（屋根と一緒に塗り直してもらったばかりなのですが）。
- 後付けバルコニーの開口部のひび割れ（下には支柱がない部分です）。
- 物置シャッターの下に動物の糞が堆積（シャッターを登りながら糞をしているので、収納ボックス内にコウモリが生息していると判断しました）。
- 外壁の取り合い部におけるシーリングの破断（雨水が壁内に入り込みます）。
- 屋根瓦と漆喰の傷み、木部の腐食（完全に雨水が侵入しています）。
- 手すり取り付け部分からの水分侵入による凍害（凍結と解凍を繰り返しながら、タイルやコンクリートを中から破壊していきます。日当たりのよい南面や東面の壁に発生することが多いです）。
- 床下の通気口の前に草が茂り、空気の流れを妨げています。湿気が溜まりやすく、シロアリやカビ、木材の腐朽の原因になります。
- 外壁の水きりの裏から水が流れ出ています。破断したシーリングの直下なので、雨水が壁裏に侵入していると考えられます。漏水や壁内結露の可能性も。
- 軒裏のパネルが剥がれ、落ちかかっています。割れ目にはコケも生えているので、屋根裏や壁の中にも雨が侵入しているはずです。
- 基礎コンクリートのひびが、犬走りにも連続しています。コンクリートは乾燥によるひびが避けられませんが、連続したひびの場合、地盤の不動沈下の可能性があります。
- 外壁の中に水分が浸入したために、鉄がサビて膨張。壁材が爆裂を起こして、剥がれています。こうなると鉄のサビはますます進行し、壁を破壊していきます。
- 鉄筋マンションのバルコニーの天井部です。手すりの根元からコンクリートに水が侵入して、塗装が剥離。水分でカルシウムが溶け出し、白華現象も起きています。
- シロアリが外壁タイルの下に入り込んで、裏地の木部を食べることもあります。
- サッシ枠脇の塗装の劣化。雨水が侵入すれば、壁の中の鉄筋もさび、家の寿命が縮まります。
- 外壁材のシーリング材が縮んでしまい、破断しています。水が侵入しているようで、サッシ下の水切の裏から水が流れでていました。
- バルコニーの排水溝です。ゴミなどで詰まってしまうと、水が床に溜まってしまい、屋内に浸入する危険性があります。このように障害物が塞いでしまうと、掃除もできません。
B 室内の状態
- 以前、トイレの便器周りから水漏があったようです。あるいは、便器の結露が原因で水濡れしたのかもしれません。
- 地下室の上の部屋の床です。レーザーレベルで計測したところ、4.5mに対して2.2cmの傾斜がありました。
- 土壁に雨漏りの痕がありました。
- 台所のタイルが、膨らんでいました。壁に過度の重みがかかっているのかもしれません。
- 洗面台の下に水漏痕がありました。床下に水分がまわる原因となるので、要注意です。もしかしたら、現在は修理も済み、水漏も止まっているのかもしれませんが...。
- バスルームの排水溝です。蓋を外してみたところ、毛や汚れでつまりかかっていました。
- インスペクションでシロアリによる蟻害が確認できたので、畳を上げてみたところ、こんなにひどい状態になっていました。（インスペクション後の破壊検査）
- インスペクションでシロアリの蟻害が見付かった畳です。鏡台をどかしてみたところ、脚の下の目に付かないところに、ひどい被害がありました。
- キッチンの壁にシロアリによる蟻害が確認されたので、壁のボードを剥がしてみたところ、このような状態になっていました。（インスペクション後の破壊検査）
- サッシ周りの結露や水漏などが原因で、壁紙が大きく剥がれています。
- 外壁に面した室内の部分ですが、壁に接した箇所で畳が結露や水分により、ひどく傷んでいます。
- 蟻害の見られた柱の表面に貼られた薄い板を剥がしてみたら、このような状態になっていました。（インスペクション後の破壊検査）
- 玄関の横木（かまち）が、シロアリによる蟻害で、ボロボロになっていました。
- 長く空き家になっていた住宅です。屋根裏にハクビシンが入り込み、糞尿をためていました。腐敗して、天井が抜けてしまい、糞が床にまで落ちていました。
- 天井に水漏痕がありますが、ハクビシンなど小動物の糞尿の可能性もあります。屋根裏からの確認が必要です。
- シュールな勝手口です。水平器で計ると、ドアは水平。周りの枠が1.1％傾いていました。施工ミスでしょう。上手く納めたといえば、確かにそうなのですが。。。
- キッチン入隅の二面にまたがるタイルのひび割れ（周辺に壁のはらみもあり、構造的な問題があるようです）。
- 換気孔の取り付け部分から雨水が侵入した痕（外壁のシーリングに傷みがあるようです）
- 天井の水染み痕（壁の後部はユニットバスですが、点検口からの確認が必要です）。
- 壁紙下にひどいカビが発生（外壁の裏なので、屋根からの雨漏りが原因だと考えられます）。
- 結露による窓枠の水染み跡とカビ（手前にタンスがあり、カーテンの開閉が困難になっています）
- 中庭に向いたガラス戸の木枠にシロアリの食害（繊維にそってきれいに食べられています）
- テラス出入口の上に雨漏り跡があります。テラスには改築時に鉄板の屋根が設置されていました。ネジ穴など、取り付け金具部分の防水処理が不十分だと思われます。
- トイレのタンクや給水管が結露し、壁が濡れたために、カビが発生
- シロアリが木材の繊維にそって、お勝手の柱の中を食べていました。木材の中を食べたシロアリは、5、6月に羽虫となって外に出てきます。
- サッシ内側の木枠が、結露の水分で傷んでいました。冬の冷え込みが厳しい長野では、結露が一番の問題です。
- 柱と障子の間にすきま。レーザーレベルの垂直線を当ててみたところ、柱の傾きではなく、障子の木枠の歪みだとわかりました。
- 柱が上から下まで、シロアリに食われていました。上から薄い木板を張っていますが、食われたところはボコボコのまま。ムシは駆除済みですが、柱の強度が心配です。
- 柱が左に傾いています。レーザーレベルで投影した垂直線が、上下でこれだけズレています（床部分では、柱の角に垂直線が合っています）。
- 窓の網ガラスは、陽に当たって熱くなると、鉄線が膨張して、ひびが入ります。そこから水分が入ると、鉄線が錆びて、ガラスのひびを広げます。
- 障子の敷居木材が削れて、隅にオガクズがたまっていました。木材が乾燥して、上に向かって膨らんでいるので、削るなどして調整が必要です。
- 押入れの天井全体に雨漏り痕がありました。
- レーザーレベルが投影した水平線を見ると、床の間が右に大きく下がっているのがわかります。
- トイレの壁のタイルがひろく浮いています。一度剥がれてしまったタイルを、貼り直すことはできません。新しいタイルでやり直す必要があります。
- 浴室の窓枠サッシに、カビが発生していました。お風呂の使用後は、換気することが大切です。
- 土壁の重みで、鴨居が真ん中に向かって、3％下がっています。鴨居を支える柱の上の土壁が崩れています。
C 床下の状態
- 束柱と束石の間は、板が２枚重ねられて、高さが調節されていました。よく見ると、束柱はほ浮いた状態で、しっかりと支えられていません。
- 以前リフォーム工事が行なわれた床下ですが、束石にはブロックが使われており、強度が心配です。
- マンション１階の床下ですが、何本も蟻道がありました。鉄筋の建物ではあっても、木材もおおく使われているので、床下の水分には注意が必要です。
- 基礎のコンクリート製のたちがりに、内側から断熱材を張り付けてありますが、金属製の座金の頭が残っており、サビ付いています。立ち上がりの中では防サビ材を使ってあるかもしれませんが、金属は錆びると膨張するので、コンクリートにひびが入ることがあります。
- 床下に貼った断熱材が地面に落ちています。これでは、断熱効果はあがりません。
- 基礎コンクリートの上の土台の木材に、水跡がありました。白いカビも生えているので、継続して、湿度が高いようです。
- リフォーム時に根がらみが切断されたままになっており、束がじゅうぶん固定されていませんでした。その時に出た切りくずが、礎石の上に放置されていました。床下に放置された、湿った木材は、シロアリの格好の餌となります。水分を地面から吸い上げているようです。
- フローリング下の捨て板にカビが生えていました。床下全体は湿度も低く、局所的な不具合だと思われます。
- シロアリの蟻道です。シロアリは光を嫌うので、コンクリや木材の表面では、このようなトンネルを作って、その中を進んでいきます。
- キッチンの床下に、ひどいカビが生えていました。流し台は交換済で、シンク下に水漏跡もありませんでしたが、水漏は現在も続いているかもしれません。
- ５年ほど前に床下浸水した現場です。殺菌用に石灰がまかれています。多数の蟻道が見られます。
- フローリングを張るリフォーム時に、基礎コンクリートが破壊されたままになっていました。
- リフォーム時に根がらみが切断されたまま＆床下面におがくずが撒かれてしました（調湿剤のつもりなのでしょうが、湿った木屑はシロアリの格好の餌です）
- 浴室下の土台木材の水染み＆基礎コンクリートの白華現象（水分が原因です）
- 基礎コンクリートの打設不良（ジャンカ）です。空隙が生じ、もろくなっていて、強度がありません。
- 通気口から雨水が侵入し、土台の木材に水染みができています。湿った木材は、シロアリを呼び込みます。
- 基礎コンクリートにエフロレッセンス（白華現象）が起きていました。コンクリートの内部に水分が入り込んだことが原因です。周囲の木材にも、水染みの痕がありました。
- フローリング工事の際に、土台掛けが切断されたままになっていました。
- 外周りで確認できた壁のヒビが、床下の基礎コンクリートの内側まで貫通していました。同様のひび割れは、対角の位置にもあったので、地盤の不動沈下が疑われます。
D 小屋裏・天井裏の状態
- 断熱材がめくられ、天井板がむき出しになっています。これでは、断熱効果をあげることができません。壁に水濡れ跡もあります。
- ユニットバスの天井裏です。ダクトが外れかかっていました。そこからバスルームの湿気が出て、天井裏に溜まるので、断熱材には黒カビが生えていました。
- 小屋裏の湿度が高く、木材に白カビ、黒カビが生じています。
- 小屋裏の湿度が高いようで、木材に水染みやカビの跡があります。断熱材も、敷き込んでいない部分がありました。
- 居室の天井に水痕があり、雨漏りか、小動物の糞尿かわかりませんでしたが、屋根裏に入って確認したところ、屋根と壁との取合いから水が浸入してできた跡だと判明しました。
- 火打ち金物が2本ともビスあるいは釘で固定されておらず、接着剤で留められているだけです。点検口から見える部分にだけ接続金物を取付けた、悪質リフォームの典型です。
- 屋根裏に材木の切れ端が多数放置されています。
- 屋根裏に材木が放置されています。
- 屋根の下地板に打ち付けられた釘をつたわるなどして、雨がしたたり落ちた跡が、断熱材に残っています。また、釘からのしたたりは、結露が原因かもしれません。
- ユニットバスの天井裏に貼られた断熱材にカビが生えていました。ダクトが外れかかっており、そこから天井裏に湿気が放出されていました。断熱材の袋に穴があいていたため、そこから湿気が中に入りました。
- 珍しい長屋の切り離しの事例です。屋根裏の小屋組みに補強はされていますが、接続金具がありません。
- 屋根裏の木材一帯に、雨漏りの水染みができていました。
- 屋根裏の木材の隙間から、外が見えています。長野なら、屋根裏にも断熱材があると暖かですね。
- 築60年超。接続金具が無いので、耐震強度が心配です。
E 設備の状態
- 数ヶ月使ってなかった風呂釜から、サビで真っ赤になった水が出ました。
- 排水枡が人毛等で詰まりかかっています。
- 一部のコンセントが古いもので、漏電から火災を起こす可能性があります。周囲の左官壁もへこんでいます。
- トイレ・洗面台下の排水パイプの下に、水滴が垂れた跡がありました。雨が当たらない場所ですので、パイプが漏水している可能性があります。
- ガス給湯器のガス管まわりの断熱材のつなぎ部分ですが、シーリングの劣化のために隙間ができています。これでは、断熱効果があがりません。
- 13mmの細い水道管。4人家族には、給水量不足になるでしょう。朝は,みんなで水の取り合いになりそうです。
- 古いガス管。支持材が無いため、たわんで、中ほどから側溝の底に落ちていました。
- 給湯器の給水管の外側がサビて、腐食しています。塩ビライニング鋼管のため内側は大丈夫かもしれませんが、築年を考えると、将来交換が必要になってきます。
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